2025/09/19

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GoogleスプレッドシートとExcelの違いを徹底比較|共同編集・関数・互換性・使い分けまで完全ガイド

GoogleスプレッドシートとExcelの違いを徹底比較|共同編集・関数・互換性・使い分けまで完全ガイド

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スプレッドシートとExcelの違いは「協働のしやすさ」vs「高度機能と大規模データ」

一言でいえば、Googleスプレッドシート(以下、スプレッドシート)はリアルタイム共同編集と手軽さに最適、Microsoft Excel(以下、Excel)は高度な分析や巨大データの処理に強みがあります。日々のチーム作業・共有・自動保存の安心感を重視するならスプレッドシート、ピボットの拡張活用、複雑な数式、マクロ(VBA)やPower系機能での本格分析を求めるならExcelが有利です。どちらか一方に決め打ちせず、「共同で作るときはスプレッドシート」「仕上げや重い分析はExcel」と使い分けるのが現実解です。

基本仕様の違い:提供形態・共同編集・オフライン・管理

提供形態と保存先

スプレッドシートはクラウド前提で、ブラウザから即利用でき、自動保存と履歴管理が標準です。Excelはデスクトップ版が主力で、ローカル保存やOneDrive/SharePointと組み合わせることでクラウド連携・共同編集が可能です。どちらもモバイルアプリを提供します。

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共同編集とコメント

スプレッドシートは複数人の同時編集・コメント・提案モードが標準で直感的。Excelもクラウド保存時は共同編集に対応しますが、「誰もが常にブラウザで触れる」という点ではスプレッドシートが一歩先行。社外とのライトな共同作業はリンク共有が容易なスプレッドシートが速いです。

オフラインと動作

スプレッドシートは拡張機能やアプリでオフライン編集が可能ですが、ネット前提の設計。Excelはオフラインの安定性に分があります。PC性能を活かせるデスクトップ版は、複雑な計算や大型ファイルでの操作感が良好です。

管理・権限・ログ

どちらも組織向けの管理機能を備えます。スプレッドシートはGoogleアカウント単位のシェア設計が明快。ExcelはMicrosoft 365の組織管理・DLP・情報保護ラベルなどと連携しやすく、社内ポリシーを細かく運用できます。

機能比較:関数・自動化・データ容量・高度分析

スプレッドシートはクラウド、EXCELは高度分析
観点スプレッドシートExcel
関数・配列ARRAYFORMULAなど配列処理が手軽。IMPORTRANGEやFILTERでデータ連携が簡単。XLOOKUP等の最新関数、動的配列に対応。関数の種類と互換性は歴史的に厚い。
ピボット・可視化必要十分なピボットとグラフ。共同閲覧を前提に軽快。ピボットの表現力が高く、複雑な集計・書式に強い。
自動化Apps Script(JavaScript系)で自動化・外部連携が容易。VBA/Office Scriptsでの自動化。既存資産やテンプレートが豊富。
拡張・連携アドオンやWebhook等でSaaS連携が簡単。Power Query/Power Pivot/Power Automate等のエコシステムが強力。
データ容量・性能クラウド前提で軽量〜中規模に最適。巨大データは不得手。デスクトップの計算資源を活かし、大規模・複雑計算に向く。
互換性XLSXの読み書きは可能だが、複雑な書式・マクロは崩れやすい。Excel同士は完全互換。スプレッドシート変換時は一部要注意。
テンプレートチーム共有前提のテンプレートが豊富。業務特化のテンプレートやアドイン資産が膨大。

数字で見える差が出やすいポイント

  • 巨大ファイル・複雑数式:Excelの方が安定しがち。
  • 同時編集の手軽さ:スプレッドシートが標準装備で迷いがない。
  • マクロ資産:VBAの既存資産がある組織はExcelを中核に。
  • ノーコード連携:スプレッドシートは外部SaaSと軽やかに繋ぎやすい。

用途別の選び方:あなたに合うのはどっち?

狙い:「自分事化」できる判断フローで、今日の選択を後押しする。

こんな人・チームはスプレッドシート向き

  • 社内外メンバーとリンク1本で共同編集したい
  • 議事録・タスク・軽量ダッシュボードなど更新頻度が高い
  • Apps ScriptやSaaS連携で簡易ワークフローを回したい
  • ブラウザ中心、PC性能に依存せずに使いたい

こんな人・チームはExcel向き

  • 複数シートにまたがる複雑な数式モデルを運用している
  • 巨大な明細データの集計や高度なピボット表現が必要
  • VBAマクロや専用アドインの資産がある
  • Power Query/Power Pivotなどで本格的な前処理・モデル化を行う

1分でできる自己診断チェックリスト

  • 共同編集の頻度が高い/外部ともリアルタイムに進めたい → スプレッドシート優先
  • ファイルが重い/複雑計算で固まりやすい → Excel優先
  • マクロ資産を継承したい → Excel継続
  • 軽量な自動化・SaaS連携を素早く作りたい → スプレッドシート

共存と乗り換え:実務で困らない運用ルール

狙い:どちらを選んでも現場が回る「運用の型」を提供する。

ファイル形式と壊れやすい箇所

  • XLSX⇄スプレッドシート変換では、マクロ・複雑な条件付き書式・一部グラフが崩れやすい。
  • 数式は概ね互換だが、関数名・引数順・配列の扱いが異なる場合がある。
  • 変換は「主作業側の形式で保存」を徹底。往復変換を繰り返さない。

移行の手順とコツ(Excel→スプレッドシート例)

  1. 対象ファイルを洗い出し、マクロの有無複雑書式を棚卸し。
  2. まずは参照用の軽量ファイルから変換して挙動を確認。
  3. VLOOKUPはXLOOKUP/LOOKUP系やFILTERで代替、縦持ち化でシンプルに。
  4. 繰り返し処理はApps Scriptへ移植。トリガーと権限周りをテスト。
  5. 最終的に「共同編集が多いもの」はスプレッドシートへ、「高度分析が必要なもの」はExcelに残す。

ハイブリッド運用の型

  • 設計・集計はExcel共有・更新はスプレッドシート。公開用は閲覧専用リンク。
  • データはCSVで受け渡し、計算ロジックは各プラットフォームで完結させる。
  • 承認フローはフォーム+スプレッドシートで軽量化、集計結果をExcelで最終加工。

よくある疑問Q&A

狙い:導入前のつまずきを事前に解消し、実装率を高める。

Q. スプレッドシートはオフラインでも使える?

A. 使えます(事前設定が必要)。ただしネット接続前提の設計のため、長時間の重作業はPC版Excelが快適です。

Q. ExcelなしでXLSXを扱える?

A. スプレッドシートで開いて編集可能。ただしマクロや凝った書式は再現度に差が出るため、本番運用前に試験を。

Q. どちらが学習コストが低い?

A. 共同編集やコメント文化になじみがあるチームはスプレッドシートが早い傾向。既存のExcel資産が厚い組織はExcelが自然です。

まとめ

スプレッドシートは「共同編集と手軽さ」、Excelは「高度機能と大規模処理」に強みがあります。往復変換は最小限に抑え、コラボはスプレッドシート/重い分析はExcelのハイブリッドで進めるのが現実的。まずは小さな案件で試し、チームに合う運用ルールを固めましょう。

自チームの代表的な1ファイルを選び、「共同編集で課題が出るか」「変換で崩れる箇所」を1週間テストして、採用方針を決めましょう。

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