2025/11/17

マニュアル作成の基礎

手順書マニュアルの作り方|現場で使える完全ガイド

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手順書マニュアルとは?現場で使える“実務仕様”にするコツ

手順書マニュアルは、業務を安全・確実・再現可能にするための「作業の標準書」です。単なる説明文ではなく、読者が迷わず行動できる手順・判断基準・チェックポイントまでを含みます。最近はテキストだけでなく、短尺の動画マニュアルと併用する「ハイブリッド型」が主流。画像/画面キャプチャで要点を可視化し、例外処理はテキストで補完すると、習熟が早まり、教育コストも下がります。この記事では、初心者でも失敗しない手順書マニュアルの作り方を、テンプレとチェックリストつきで解説します。

作る前の設計:読者・目的・KPIを先に決める

想定読者と到達点を明確にする

  • 対象:新入社員/異動者/外注パートナーなど
  • 前提:必要な権限・道具・環境(例:管理者アカウント、保護具)
  • 到達点:読者が「何分で」「どのレベルまで」できれば合格か

目的・KPIの設計例

  • 目的:独り立ちまでの期間を20%短縮/再作業率を半減
  • KPI:初回合格率、質問件数、視聴完了率(動画)、改訂リードタイム

採用する媒体を決める(テキスト/動画/ハイブリッド)

方式向いている業務強み弱み
テキスト手順書分岐が多い、参照が必要検索・改訂が容易初学者は理解に時間
動画マニュアル手元作業/画面操作直感的で理解が早い細かな分岐は苦手
ハイブリッド大半の業務学習効率と更新性の両立制作体制の設計が必要

テンプレ:手順書マニュアルの基本構成

  1. 目的と範囲:この手順書マニュアルでできること/対象外
  2. 前提条件:必要権限・ツール・安全装備・注意事項
  3. 準備:初期設定、バックアップ、検査項目
  4. 手順:番号付きで1ステップ=1アクション/各ステップに「合格基準」を明記(例:「ログイン成功を確認(ユーザー名表示)」)
  5. 例外対応:よくある失敗と復旧方法(FAQ形式)
  6. 確認:完了チェックリスト、自己点検項目
  7. 付録:用語集、関連リンク、版数(v1.0、改訂日、責任者)

ポイントは「合格基準」を各ステップに入れること。読む人が“できたつもり”にならず、結果で自己判定できます。

動画マニュアル作成ツール3T's

実践:誰でも迷わない書き方のルール

文章・表現の原則

  • 主語と動作を短文で:「[管理者]でログインする」「[設定>ユーザー]を開く」
  • スクショと番号を対応させる:図1、図2…(赤枠・矢印で指示)
  • 禁止・警告は視覚で区別:⚠などの絵文字は避け、[警告][注意]など角括弧で明確に
  • 分岐はフローチャート型:IF/THENで枝を分け、別ページへリンク

動画マニュアルの取り入れ方

  1. 台本作成:目的/前提/手順/危険ポイント/合格基準/3問の理解度テスト
  2. 撮影・画面収録:手元・カーソルの動きが主役。音声は簡潔に。
  3. 編集:冒頭10秒でゴール提示、字幕と拡大で重要点を強調
  4. 公開:テキスト版の該当ステップに埋め込み、細かい条件分岐はテキストへ誘導

品質保証:レビューと運用のしかた

レビュー体制

  • 現場レビュー:ベテランが「抜け・曖昧さ」を指摘
  • 初学者テスト:初見の人が読んで作業、所要時間と詰まり点を記録
  • 法務・品質チェック:用語統一・安全・規制適合

版管理と公開

  • 版数・改訂履歴・責任者を必ず末尾に記載(例:v1.2/2025-11-11/編集:製造G)
  • 変更が読者に伝わる仕組み:更新通知、要約(何が変わったか)

運用KPIの回し方

  • 閲覧→実行→成果の導線でログを測定(視聴完了率、初回合格率、質問件数)
  • 「質問が多い箇所=改訂候補」→3件以上で該当ステップを改稿

すぐ使えるチェックリスト&プロの小ワザ

公開前チェック(抜粋)

  • 読み手の前提は満たされているか(権限・ツール)
  • 1ステップ1アクションになっているか
  • 合格基準が全ステップにあるか
  • 例外対応はFAQ形式で3件以上あるか
  • スクショのUIは現行バージョンか(改訂日入り)

小ワザ

  • 最初に「完成図」を見せる:完成画面や最終成果物の写真を置くと迷いが減る
  • 名詞を固定:同じ機能に別名を使わない(例:「ユーザー管理」と「アカウント管理」を混在させない)
  • 検索性重視の見出し:[目的] [動作] [対象]の順(例:「バックアップを取得する|Windows」)

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まとめ

手順書マニュアルは「合格基準つきのステップ」「例外対応」「改訂しやすさ」が命。テキストと動画をハイブリッドで運用し、読者の前提とKPIを先に設計すれば、迷いと手戻りが激減します。版管理とレビューを仕組みにして、質問が多い箇所から継続改訂しましょう。

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