2026/01/26
動画マニュアル
新入社員の受け入れ前に準備すべき全項目|チェックリスト付

新入社員の受け入れは「初日のオリエン」だけで決まりません。受け入れ前の準備で、立ち上がりスピード・定着率・現場の負担が大きく変わります。この記事では、新入社員の受け入れ前に準備しておくべきことを、総務・人事・現場それぞれの観点で整理し、すぐ使えるチェックリストと進め方をまとめます。
目次
受け入れ準備でまず決めるべき「全体設計」
新入社員の受け入れ準備は、物品手配より先に「設計」を固めるとブレません。特に、誰が・いつまでに・何を教え、どの状態をゴールにするかを決めておくと、現場の属人化が減ります。
ゴールを「3段階」で定義する
- 初日ゴール:出社〜退社まで迷わず動ける(挨拶、勤怠、連絡、持ち物、PCログインなど)
- 1週間ゴール:基本業務の流れを理解し、簡単なタスクを一人で完了できる
- 1か月ゴール:品質基準・報連相・社内ルールを守り、担当領域の業務を自走し始める
体制(役割)を先に置く:教える人を増やさない
受け入れがうまくいかない原因は「全員が少しずつ教える」状態になりやすい点です。担当を固定し、教える内容を分担します。
- 受け入れ責任者(人事/総務):手続き、初日運用、研修全体の設計
- 現場責任者:配属後の育成計画、OJT設計、評価観点の提示
- バディ/メンター:日々の相談窓口、心理的安全性の担保
- IT/情シス:端末・アカウント・権限・セキュリティ教育
「教える手段」を混ぜる:口頭だけにしない
口頭説明は早い一方で、聞き漏れやメモの差が出やすいです。おすすめは、対面+短い資料+動画マニュアル(必要ならLMS)を組み合わせる設計です。
| 手段 | 得意 | 苦手 | 向いている内容 |
|---|---|---|---|
| 対面説明 | 空気感・ニュアンス | 属人化・抜け漏れ | 期待役割、価値観、配属背景 |
| 資料(PDF/社内Wiki) | 一覧性・検索 | 読まれない | 規程、申請手順、連絡先 |
| 動画マニュアル | 手順の再現性 | 更新しないと陳腐化 | 勤怠、ツール操作、定型業務、現場ルール |
| LMS(学習管理) | 進捗の見える化 | 初期設計が必要 | 必修研修、テスト、受講管理 |
受け入れ前チェックリスト:人事・総務が準備すること
新入社員の受け入れ前に準備しておくべきことを、まずは手続き系から固めます。「初日に詰め込みすぎない」ために、可能なものは入社前に回収・設定しておきましょう。
入社前に回収・案内しておく書類と情報
- 雇用条件の最終確認(労働条件通知書・雇用契約書)
- 給与振込口座、通勤経路/通勤費、緊急連絡先
- 社会保険・税関連で必要な提出物(会社の運用に合わせた案内)
- マイナンバーの取り扱い手順(回収方法、保管/管理)
- 配属先、出社場所、初日の集合時間、服装、持ち物
初日の運用設計:迷子と待ち時間をゼロにする
- 受付〜入館方法、座席、ロッカー、館内案内ルート
- 初日のタイムテーブル(誰が何をどこで、何分)
- 挨拶まわりの順番(関係部署/役職者の都合も含めて調整)
- 昼休憩の取り方(社内食堂、近隣、精算ルール)
- 社内の連絡手段(チャット/メール/電話)の使い分け
社内ルール・必修研修の準備(最低限)
全員に必ず伝えるべき内容は「短く、同じ品質で」渡せる形にします。対面でやる範囲と、動画で事前/復習できる範囲を分けるとスムーズです。
- 就業規則の要点(勤務時間、残業申請、有休、遅刻欠勤連絡)
- 情報セキュリティ(パスワード、持ち出し、共有範囲、機密)
- コンプライアンス/ハラスメント(相談窓口、禁止事項)
- 経費精算・出張・購買などの申請フロー
受け入れ前チェックリスト

| カテゴリ | 項目 | 期限目安 | 担当 |
|---|---|---|---|
| 連絡 | 初日の集合場所/時間、持ち物、服装、連絡先を案内 | 入社1〜2週間前 | 人事/総務 |
| 書類 | 契約書類・必要情報の回収(会社運用に合わせる) | 入社前 | 人事 |
| 研修 | 必修研修(セキュリティ/コンプラ等)の受講導線 | 入社前〜初週 | 人事/情シス |
| 配属 | 配属通知、役割期待、評価観点の共有 | 入社前〜初日 | 現場責任者 |
| 相談 | バディ/メンター指名、面談スケジュール確保 | 入社前 | 現場責任者 |
受け入れ前に整える環境:PC・アカウント・備品・権限
新入社員の受け入れ前準備で意外と事故が多いのが、ITと備品です。初日にログインできない、権限が足りない、プリンタが使えない…は、そのまま不安と停滞につながります。
IT準備(最優先):初日に「業務が始められる」状態へ
- PC/スマホ、充電器、ヘッドセットの準備
- メール、チャット、グループウェア、勤怠、経費、社内ポータルのアカウント発行
- 共有フォルダ/プロジェクト管理ツールの権限付与(最小権限から開始)
- 多要素認証、パスワード初期設定、端末暗号化などのセキュリティ設定
- Web会議のテスト(カメラ/マイク/背景、録画可否ルール)
備品・設備:席に着いた瞬間に「迎えられている」と伝える
- 座席、名札、入館証、ロッカー、文具、会社PCの設置
- 電話/内線の使い方、会議室予約の方法
- 在宅勤務があるなら:貸与品、持ち出し手順、サポート窓口
業務フローの「見える化」を先に作る(動画マニュアルが強い)
新人がつまずきやすいのは、細かな手順より「どこから手を付け、どこに相談し、何を提出したら完了か」です。ここは文章より動画や画面録画が効きます。
- 勤怠の打刻〜修正申請(1本60〜120秒で分割)
- 経費精算(領収書の条件、差し戻し例まで)
- 社内ツールの基本(ファイル命名、共有範囲、テンプレ場所)
- 定型業務(例:日次レポート、問い合わせ対応、検品手順)
ポイントは「長編1本」より「短い動画を束ねる」こと。検索しやすく、更新もラクになります。
研修とOJTを“回る仕組み”にする:初日〜1か月のロードマップ
受け入れ前に準備しておくべきことの核心は、研修をイベントで終わらせず、現場で回る仕組みに落とすことです。初日・初週・初月で、学ぶ内容と手段を分けましょう。
初日:安心と基本動作(インプット中心)
- 会社/組織の目的、行動指針、期待役割(対面が効果的)
- 勤怠、連絡、申請、セキュリティの最低限(動画+ミニ演習)
- 配属先紹介、バディ紹介、1日の振り返りのやり方
初週:小さな成功体験(アウトプット開始)
- 「この1週間でできるようになること」を3〜5個に絞る
- 毎日10分の立ち話 or チャットで困りごと回収(バディ主導)
- 定型業務を1つだけ最後までやらせる(完了定義を明確に)
初月:品質基準と自走の型(再現性を高める)
- 品質基準(ミスの許容範囲、レビュー基準、提出物の型)を明文化
- 報連相のテンプレ(いつ・誰に・何を・どの粒度で)を渡す
- 週1回の1on1(不安、負荷、期待値ズレを早期に修正)
“動画マニュアル+チェックテスト”で理解度を揃える
研修を動画に寄せると「見たつもり」問題が起きます。そこで、各動画の最後に3問だけ確認テスト(もしくはチェック項目)を置くと理解度が揃います。
- 例:勤怠修正の締め日は?
- 例:機密資料を共有して良い範囲は?
- 例:差し戻しになりやすい経費精算のNGは?
受け入れ後のフォローまでが準備:定着率を上げる仕掛け
新入社員の受け入れは「配属して終わり」ではありません。早期離職やミスマッチは、1〜3か月の小さな違和感の放置で起きやすいです。受け入れ前に、フォローの型まで準備しておきます。
つまずきポイントを先回りして潰す
- 人間関係:相談先が不明、質問しづらい → バディ固定、質問ルール化
- 期待値ズレ:思っていた仕事と違う → 初月の役割と評価観点を明示
- 成長実感の不足:頑張りが見えない → 週次でできたことを言語化
現場の負担を減らす「質問の受け皿」設計
質問が集中して現場が疲弊すると、育成が止まります。受け入れ前に、質問の流れを作っておくのがコツです。
- まずは「動画マニュアル/FAQ」を検索
- 次にバディへ(回答 or 該当動画を案内)
- 最後に専門部署へ(情シス、人事、経理など)
この導線を初日に伝えるだけで、同じ質問の繰り返しが減ります。
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まとめ
新入社員の受け入れ前に準備しておくべきことは、手続きや備品だけでなく「育成が回る設計」です。初日・初週・初月のゴールを定義し、担当体制を決め、IT環境と権限を整えます。さらに動画マニュアルとチェックテストで教育品質を揃え、質問導線と面談で不安を早期に解消すれば、立ち上がりと定着が大きく改善します。
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